ジュエリーCAD・レンダリング用語集
執筆 HeyGema™ · 更新日 · 6分で読めます
要点
ジュエリーのデザインとレンダリングに関する用語を、短くわかりやすく解説します。石留めと石の用語、地金と仕上げ、そしてRhino、MatrixGold、KeyShot、AIレンダリングツールで使われるCAD・レンダリング用語をまとめました。
石留めと石
- 爪(プロング・クロー / Prong, Claw)
- 石を固定する小さな金属の突起です。一粒ダイヤ(ソリティア)では4本爪と6本爪が一般的です。
- 覆輪(ベゼル / Bezel)
- 石の縁をぐるりと囲み、全周で石を留める金属の枠です。
- パヴェ(Pavé)
- 小さな石をすき間なく敷き詰める留め方です。表面が石で舗装されたように見えます。
- ヘイロー・取り巻き(Halo)
- センターストーンの周りを小さな石で囲むデザインです。センターストーンが大きく見えます。
- センターストーン・中石(Center stone)
- 指輪やペンダントのメインとなる石で、通常いちばん大きな石です。
- 脇石(Side stones)
- センターストーンの横や周りにある小さな石です。ショルダー、アーム、ヘイローなどに留められます。
- ギャラリー(Gallery)
- センターストーンの下にある石座の部分で、横から見える箇所です。
- アーム(シャンク / Shank)
- 指輪の輪の部分で、指の周りを一周するところです。
- ショルダー(Shoulders)
- アームのうち、センターストーンの両側にあたる部分です。
- ミル打ち(ミルグレイン / Milgrain)
- 縁に沿って小さな金属の粒を連ねた装飾で、アンティーク調の雰囲気を出します。
- クラウン(Crown)
- カットされた石のガードルより上の部分です。
- ガードル(Girdle)
- カットされた石の外周部で、いちばん幅の広いところです。
- パビリオン(Pavilion)
- カットされた石のガードルより下の部分です。
- キューレット(Culet)
- パビリオンの底にある頂点、または小さなファセットです。
- シェイプ(Shape)
- カットされた石の輪郭の形です。ラウンド、オーバル、クッション、エメラルド、ペアシェイプ、マーキース、プリンセス、ラディアント、アッシャー、ハートなどがあります。
地金と仕上げ
- 金位・カラット(Karat)
- 合金に含まれる金の割合を、全体を24として表したものです。18K(K18)は金75%、14K(K14)は約58.3%です。
- イエローゴールド(Yellow gold)
- 金に銀と銅を混ぜた合金で、金本来の温かみのある色を保っています。
- ホワイトゴールド(White gold)
- 金に白色系の金属を混ぜた合金です。明るい白さを出すため、ロジウムめっきを施すことが多くあります。
- ローズゴールド・ピンクゴールド(Rose gold)
- 銅の割合を多くした金の合金で、ピンクがかった色合いになります。
- プラチナ(Platinum)
- 比重が大きく、もともと白い色をした貴金属です。婚約指輪で人気があります。
- 鏡面仕上げ(High polish)
- 鏡のように光沢のある地金の仕上げです。
- ヘアライン仕上げ(Brushed finish)
- 細かい平行線で作るサテン調の仕上げで、鏡面仕上げより柔らかな印象です。
- 槌目仕上げ(Hammered finish)
- 小さなくぼみが連なり、光を受けてきらめく表面の仕上げです。
CADとレンダリング
- CAD
- コンピューター支援設計(Computer-aided design)。製作前に、Rhino、MatrixGold、JewelCAD、3Designなどの3Dソフトでジュエリーをモデリングすることです。
- .3dm
- Rhinoのファイル形式です。MatrixGoldやRhinoGoldも.3dmファイルで保存します。
- レンダリングメッシュ(Render mesh)
- Rhinoがサーフェスの表示とレンダリングのために保存している三角形メッシュです。RhinoのSave Smallで保存したファイルには含まれません。
- ビューポート(Viewport)
- CADソフトでモデルを表示するウィンドウです。Front(正面)、Top(上面)、Right(右側面)、Perspective(パース)などがあります。
- ShadedモードとRenderedモード
- ワイヤーフレームの線ではなく、色と光をつけてサーフェスを表示するビューポートの表示モードです。
- レンダリング(Render)
- 3Dモデルからマテリアルと光を計算して作る、写真のように見せるための画像です。
- フォトリアル(Photorealistic)
- 実物を撮影した写真のように見えることです。
- AIレンダリング(AI render)
- CADの画像や3Dファイルから、マテリアルやライトを手作業で設定せずにAIモデルが作るレンダリング画像です。
- HDRI
- 3Dシーンを照らし、地金に映り込みを与えるために使う、ハイダイナミックレンジのパノラマ画像です。
- コースティクス(Caustics)
- 石を通って集まった光や、地金に反射した光が作る模様です。レンダリングが難しく、宝石のきらめきを生む要素のひとつです。
- レイトレーシング(Ray tracing)
- シーン内の光線を追跡して描画するレンダリング手法です。KeyShot、V-Ray、BlenderのCyclesはこの方式です。
- ¾ビュー・斜めアングル(Three-quarter view)
- 正面と真横の中間にあたるカメラアングルで、指輪を見せるときに最もよく使われます。
- ターンテーブル(Turntable)
- ジュエリーが360度回転するレンダリング画像や動画です。
- STL
- ワックスやレジンの3Dプリントに使われるメッシュのファイル形式です。
- ワックス・レジン出力(Wax / resin print)
- ロストワックス鋳造に使う、ジュエリーを3Dプリントした原型です。
- Refine(HeyGema™)
- 文章で指示して、レンダリング画像のクリエイティブなバリエーションを作るHeyGema™の機能です。バリエーションはそれぞれ新しいバージョンとして作られ、元の画像も残ります。
よくある質問
CADの画面は、形状を単色の表示色で見せるものです。レンダリング画像はリアルなマテリアルと光を計算するため、ジュエリーを撮影したように見えます。